ハルカナウタ
いよいよ本日発売です!!
![]() | まほねーず☆とらいあんぐる (一迅社文庫 さ) (2012/01/20) 佐々宮 ちるだ 商品詳細を見る |
いよいよこの日がやってきました。
ライターの仕事を始めて十余年。
初めて自分で一から作り上げたキャラクターたちで、物語を描きました。
これでようやく、本当にようやく、モノカキとして新たな一歩が踏み出せた
ような気がします。ここまで応援してくださった皆様、陰に日向に支えて
下さった皆様、そして何より拙著を愛読してくだささった皆様に、
心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
「まほねーず☆とらいあんぐる」は「姉萌え」「魔法少女モノ」の体裁を
取っていますが、根本的に描こうとしているのは人と人との繋がりであり
家族という存在のあり方であり、希望の物語であります。
果たして拙い筆でどこまで伝えることが出来たか不安ではありますが、
私がキャラクターたちに託した想いが少しでも、読者の皆様に届いて
くれれば、これ以上の喜びはありません。
……とまあ、堅い話はこれくらいにして。
とにかく、楽しんでもらって、「おねえちゃんっていいな」と思って
いただければ、作者としては満足です。
そして願わくば、おねえちゃんたちの活躍をこの後も描かせて
いただけますよう、伏してお願いするばかりです。
読後の感想などありましたら、ぜひお聞かせ下さい。
(ツイッターのハッシュタグは #まほねーず でお願いします)
よろしくお願いします。
……とまあ、発売日を迎えたわけなのですが、何と天気予報では
関東地方は全般に雪もしくは雨という予報が!
そうか、そんなに我が渾身の作が世に出ることを拒むのか、天帝め……!!
などと厨二病が発症しそうですが、これもまあ紆余曲折の末に世に
出ることになったこの作品らしいかなと思ったりもしております。
今日は出来れば秋葉原で発売初日の様子を視察に行こうと考えています。
何せ一生に一度の初オリジナルの発売日ですから。
もし秋葉原近辺で私の姿を見つけても、指差して笑わないで下さいね(涙)
そうそう、今回本当に涙が出るくらい素敵なイラストで拙策を飾ってくださった
白猫参謀先生のサイト「色天使」でも、「まほねーず☆とらいあんぐる」を
紹介していただいております。そうです、あの「姉しょ番外編」の作者です。
白猫先生、ありがとうございました。

「ども、はじめまして。
一応、主人公をやらせてもらいます、遥です。
こんな平凡で、ちょっぴり姉好きなだけの僕が
主人公でいいのかな?
ま、おねえちゃんたちといっしょにがんばりますので、
応援してください!」
真下遥──本編の主人公。一見女の子のような名前と容姿だが、れっきとした
男の子。天涯孤独で不幸続きの身の上だが、それなりに健気で前向きに
生きている。性格は温和で平和主義だが外見に反し意外とガンコな一面も。
基本的にツッコミ体質。
幼い頃一緒に遊んだ「おねえちゃん」のことが忘れられず、重度のシスコン
(姉コン)体質になってしまった。「姉は神聖にして侵すべからず」がモットー。
キャラ紹介四回目にしてようやく主人公登場です(笑)
「真下」という苗字は「まどか☆マギカ」と同じ「magica」→「まじか」→「ました」
……という連想からつきました。ちなみに主人公の名前の候補に「まどか」という
のもありまして、もしこの名前で行っていたら途中で変更せざるを得なかったでしょう。
「遥」という名前は男の子でも女の子でも通じるやわらかい名前ということで
決めたと記憶しています。
あえて女の子っぽい容姿にしたのは、決して「男の娘」を狙ったわけではなく、
おねえちゃんといちゃいちゃデレデレするシーンであまりいやらしい雰囲気に
ならないように配慮したためです。
実は彼はこの物語の根幹を成す非常に大きな秘密を抱えているのですが、
彼自身全く自覚していませんし、今回のお話ではその全貌は明らかになって
いません。ヒントはあちこち散りばめてありますので、じっくり読んでみてください。

「やっほー♪
アズミホこと藍住美穂ちゃんで~す♪
あたしのモットーはとにかく人生前向き!
何事も楽しくやらなくちゃね!」
藍住美穂──遥の同級生でクラス委員。
勉強はからきしダメだが、明るくざっくばらんな性格で男女隔てなく
人気者で、ノリでクラス委員になる。
恐ろしいまでに前向きな性格で、どんな挫折や失敗も脳内で
良いことに置き換えてしまうハイパーポジティブ娘。
女子バスケット部に所属しセンタープレイヤーとして活躍。
アズミホちゃんは白猫参謀先生のイラストがついて俄然面白くなった
キャラです。クラス委員キャラというと生真面目な優等生と相場が決まって
いますが、そういったキャラを別に作ったので、彼女は体育会系の
アゲポヨな委員長になりました。実際、わたしの高校時代の同級生に
クラス委員ではありませんでしたが、男女問わず人気のある姉御肌の
女子がいまして、彼女のことを念頭に置いて設定しました。
変人ぞろいのこの物語においては、一般人の代表的存在ですね。

「むひょ~~~っ!
ボキがキャラ紹介のラストを飾る
ナイスガイ・九里山太一郎だよ~~~ん!!
謂わばこの物語の影の主役さ!
みんな、よろしこ~~!!」
九里山太一郎──遥のクラスメイトで、数少ない友人。
愛称は「ヤマちゃん」。かなり濃厚なオタクで、遥のオタ趣味の師匠。
周りからは「キモイ」「ウザイ」「空気が読めない」の三重苦で嫌われて
いるが、本人は全く意に介さずわが道を行っている。
その容姿に似合わず、いいところのお坊ちゃまらしい。
えー……こいつは紹介しなくてもいいやと思いましたが、一応メインキャラの
ひとりなので(苦笑)
まあ、見たまんま「あの方」です。名前も容姿も「あの方」がモデルです。
主人公の遥にオタ趣味をつけることは決めていたのですが、あまり濃すぎると
話がマニアックに流れがちなので、彼はあくまで初心者として、その代わりに
彼を悪の道に引きずり込む濃い人として設定しました。とにかくこの男は
物語を引っ掻き回した挙句、まほねーずの魔法の餌食になるという役どころ
なのですが、もうひとつ重要な役どころも用意してあります。
ぜひその話まで書きたいと思いますが、果たして。
以上が本作のメインキャラクターです。
皆さんに末永く愛されるキャラクターとして描いてきたつもりです。
どうぞよろしくお願いします。