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「穢翼のユースティア 黒き羽」好評発売中です。

穢翼のユースティア 黒き羽穢翼のユースティア 黒き羽
(2011/11/22)
佐々宮ちるだ

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今回は非常に濃密な内容をぎゅぎゅっと一冊にまとめたため、ハーヴェストノベルズで
使えるページ数の上限ギリギリでした。このため、私の著作では必ず収録されている
あとがきを入れることができませんでした。
せっかく今まで書き続けてきたのに、今回だけおやすみというのはちょっと寂しいなぁ
と思いまして、このブログにていつもよりちょっと長めのあとがきのようなものを
掲載させていただきます。

基本的に原作「穢翼のユースティア」ならびに「穢翼のユースティア 黒き羽」の
読者の方に向けた内容ですが、あまり派手なネタバレはしていないつもりですので
未読の方でも問題ないと思います。
それでは、こちらをどうぞ。







というわけで、改めましてはじめまして/お久しぶりです。
「穢翼のユースティア」ノヴェライズシリーズ、いよいよ始まりました。
壮大なスケールの原作を全五巻でお届けする予定です。私としても連続長編は
初めての挑戦です。長丁場となりますが、最後までお付き合いただければ幸いです。

今回執筆にあたりまず頭を悩ませたのは、原作ゲームの独特な構成でした。
最近のADVはまず共通ルートがあって、そこから各ヒロインルートに分岐して
それぞれのエンディングを迎えるわけです。
以前書かせていただいた「夜明け前より瑠璃色なMoonlight Cradle」の
翠やエステル、シンシアのストーリーはこのヒロインルート部分のノヴェライズでした。
しかしながらこの「穢翼のユースティア」は基本的に一本道のストーリー上にヒロイン
ルートが派生する形になっており各ヒロインのルートに入った時点で事実上、他ルートは
消滅してしまいます。
当初は各ヒロインルートを消化した上で、次の巻では別のヒロインルートが始まる
という、言うなれば鬼畜ルートも設定したのですが、後になる程展開上の矛盾が大きく
なってしまうため泣く泣く断念し、メインストーリーを追って行く形になりました。
したがって各ヒロインごとに設定されるHシーンはあくまで本筋とはパラレルの形で
挿入されるという、非常に変則的なスタイルになっております。
Hシーンは"another way"つまりは選ばれることのなかったヒロインたちと主人公
カイムとの「別の人生」ということで、お楽しみいただければ在祝いです。

ストーリーは基本的に原作に準拠したものになっていますが、主にページ数の関係で
端折ったり省略した部分も多くなってしまいました。
今回の第一巻でいうと、原作のプロローグでは後々の話のヒロインたちもちらっと
顔見せをするのですが、登場シーンは泣く泣くばっさりカットしました。
また物語の世界観や「大崩落」や「不蝕金鎖」といった独特の言葉に関しては詳細な
説明ができなかったものもあります。もし原作をプレイされてない方で読んでいて
わからない設定などありましたら、原作ゲームの公式サイトなどで調べていただくと
より理解が深まると思います。
今回は編集氏のこだわりでいろいろ装丁にも力が入っております。
プロローグ後、まるで映画のようにタイトルロゴがドーンと見開きで登場するのは
氏のアイディアです。

さて今回のヒロインは羽狩りの女隊長フィオネ。
生真面目でプライドと職業意識の高い、いうなれば委員長タイプのヒロインです。
その一方で真っ直ぐな分時折見せる女の子らしさや弱さが何とも言えず可愛いですね。
執筆に当たってはそんなギャップの部分に気をつけたつもりです。
そんな彼女の魅力は個別ルートに入ってからと、おまけシナリオのデレ後にあると
思うのですが、本作ではそこまで描けなかったのがちょっこし心残りです。
結果的にカイムとは仲違いをして別れてしまいますが、彼女はこの後もいろいろな
場面で彼と関わってくるのは原作をプレイされた方ならよくご存じでしょう。
長編シリーズということで、そんな彼女とカイムとの関係の変化も、今後見守って
いただければ幸いです。

そして本来のヒロイン、ユースティアことティアはいきなり第一巻から
フィオネの陰に隠れるような形になってしまいました。
彼女に関しては本領を発揮するのはストーリーの後半になってからですので、
どうしても前半は登場回数も少なくなってしまいまそうです。できることなら
オリジナルで彼女の活躍の場を作ってあげたかったのですが、とにかく本編の
ストーリーを追うので手一杯でした。なにせプロローグに当たる部分だけでも原作
テキストではほぼヒロインルート一本分に相当しますから、第一巻は実質的に
ふたり分のストーリーを一冊にどうにかこうにか収めた形になります。
もちろん、タイトルにありますとおりこの作品のメインヒロインはティアであり、
冒頭に提示された彼女についての様々な謎を巡るストーリーが本編の縦糸となって
最後まで展開しますので、どうか彼女を忘れないで上げてください。

ストーリーが原作準拠である一方で、細かい部分で今回のノヴェライズ独自の
設定や小ネタも用意しました。
羽狩りの隊員で、それなりに登場シーンがあるにも関わらず原作では名無しだった
赤毛の男と太った男に、それぞれダリオ、オットーというオリジナルの名前を
つけさせていただきました。元々の仮名は「カール」と「グスタフ」というどこかの
無反動砲かスオミの男爵みたいな名前だったのですが、さすがにNGでした。
一応、原作に従いヨーロッパによくある名前風に命名しております。
不思議なもので、名前をつけるとキャラクターが立ってきます。彼らにはこの後も
登場の機会を作ってあげる予定です。

また、今回の原作はこれまでのオーガストさんの作品に比べても笑いの要素が少なく
全体的にダークファンタジーの要素が強いこともあり、その雰囲気作りのため意図的に
難解な言葉や古風な単語を用いている部分があります。例えば原作では「役人」という
言葉が繰り返し使われていますが、どうも個人的には日本的なお役所勤めの公務員を
想起させることもあり、本作では「官吏」という少し古めかしい言葉に置き換えています。
気なる言葉や言い回しはちょっとググって見ると面白いかもしれません。

さて、早くも今月刊行予定の第二巻「穢翼のユースティア 蒼き月」は今回も何度か
登場したエリスをメインヒロインに、牢獄を舞台に繰り広げられる非合法組織同士の
抗争劇を描いていきます。原作ゲームでも好きな章ですので、気合を入れて書きました。
どうぞお楽しみに。

最後になりましたが、いつものようにお世話になった皆様へ篤く御礼申し上げます。
特に新作準備で大変お忙しい中監修をしてくださった原作のオーガストスタッフの皆様、
そして綱渡り的スケジュールをいっしょにがんばってくださったハーヴェスト出版の編集
Tさんに、心より感謝します。ありがとうございました。

それでは、またお会いできるのを楽しみにしております。ごきげんよう。

                                    2011年11月25日 佐々宮ちるだ
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PROFILE

佐々宮ちるだ(Tilde SASAMIYA)

  • Author:佐々宮ちるだ(Tilde SASAMIYA)
  • 19XX年埼玉県出身。おひつじ座・O型・ゲームやアニメのノベル、シナリオを書きながらゆるゆると生きてます。商業誌で漫画は描いておりません(苦笑)これまで手がけてきた作品についてはこちらをご覧くださいませ。小説およびシナリオ、企画などのお仕事を広く承っております。ご依頼、ご相談などはstargazer★myad.jp(★をアットマークにしてください)までよろしくお願いします。
    ※現在、2017年初夏以降のライトノベル・ゲームシナリオなどのお仕事を募集中です。
     サンプルテキストなど用意しております。上記アドレスまでお気軽にご相談ください。
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