スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

元気を出して

 今回はいつになく真面目モードというかお説教モード
のお話を書こうと思います。
 そういうのが苦手、という方は読み飛ばしてもらって
かまいませんですよ。

 ではでは。


 私もちょっとだけ長生きな「じゅーななさい」になり
亀の甲より年の功といいますか、いろいろと相談を受け
る機会が増えてきました。

 先日も、友人からある相談を受けました。
 その人は私の友人の中でも特に明るくて元気者として
知られているのですが、最近立て続けに自分の身の回り
でつらいことや悲しいことが起きて、精神的にもかなり
参っているようでした。
「なんかもう、いろいろありすぎて、全部どうでもよく
 なってきちゃった」
 半ば自棄気味に笑うその人に、私はかつて自分が同じ
ような状況だったときに、別のある友人からいただいた
アドヴァイスの話をしました。


 それはまだ電子メールなんてものが影も形もなかった
時代。私は手紙を書くのが好きで、多いときは4、5人
の方とやり取りをしていました。
 彼女もそんな文通仲間のひとりでした。

 あるとき、相談してくれた方と同じように、非常につ
らい出来事が立て続けに起きて、精神的にかなり参って
しまっていた頃に書いた手紙に、こんな返事が来ました。

「こんな言葉、知ってる? 『艱難辛苦、汝を玉にす』」

 唐突に彼女は、私にこんなことを聞いてきました。
「苦労やつらいことは、人間形成に欠かせない」くらい
 の意味でしょうか。

「わたしはこう解釈してるの──人生において、つらい
 ことや苦しいこと、悲しいことは決してムダにはなら
 ない。むしろ必要なことだ──ってね」

 彼女の解釈によると、こういうことらしいのです。

──孤独のさびしさを身を持って経験した人は、自分の
周りにそういう人がいたら、きっと手を差し伸べること
ができる。

──他人の言葉に傷つけられた痛みを経験した人は、自
分の言葉で相手を傷つけないように考えるようになる。

──深い悲しみと絶望を経験した人は、そこから立ち上
がって、希望を持つことがいかに大切かを知っている。

「つまり、苦しいことやつらいこと、哀しいことを経験
 することで、他人がそういう状況のときに、どうして
 あげればいいのか……その答えやヒントを自分の中に
 蓄積できるってこと。無駄なことじゃないよね?」

「そういう体験を経て、他人へのいたわりの心、優しさ
 の心をより多く自分の中に持っている人が『玉』なん
 じゃないかな」

「そりゃ、一点の濁りもない水晶みたいな『玉』になる
 のは難しいよ。でも、せめて『玉』になろうって気持
 ちだけは持っていたいな」

 彼女の手紙はそんな言葉で締めくくられていました。

 当時の私には、この言葉がとても励みになりました。
私が今身を持って経験しているつらいことや悲しいこと
は、いつの日かきっと自分や、他の誰かのために役立て
る日が来る。
 だから、私はこの現実と向きあってやろう。そして、
自分の中の栄養にしてしまおう──そんなことを考えま
した。
 あのときの悲しみやつらい体験があって、今の自分が
あるのだとすれば、あのアドヴァイスは私にとって人生
のひとつの分岐点だったのではないかと思います。

 ……なーんてね。

 ここまで話すと、相談してくれた方は、なんとなくだ
けれどわかった、と頷いてくれました。

 今はまだつらく悲しい日々が続くかもしれない。でも、
悲しみや苦しみはいつか必ず終わりが来るから、と励ま
しました。
 どんなに激しい嵐も、いつかは必ず上がって、お日様
が顔を出します。
 どんなに月も星も見えない真っ暗闇の夜も、いつかは
必ず終わって、朝が来るのです。
 でも、雷や風の音がこわくて耳を塞いでいたら、雨が
小降りになってきたことに気付きません。
 夜の暗闇に絶望して眼を閉じていたら、東の空が白ん
できたことに気付きません。
 だから、どんなにつらく悲しいときでも、せめて心の
どこかに前向きな思いを持っていたい──と、私は思い
ます。

 もし、今あなたの周りに何かつらいこと、悲しいこと
で悩んでいる人がいて、あなたに相談してきたら。
 まずは話を聞いてあげてください。
自分の中で鬱々と押し込めてきた悩みを、他人に話すと
いうことはそれだけで大切な意味を持っています。
 あるいは話すことによって、自分の中で解決の糸口を
つかむことができる場合も、少なくないのです。
 いずれにせよ、最終的に答えを見つけるのは、悩んで
いる本人です。どんなに親しい仲でも、周りにいる人に
はあくまで答えを導き出すヒントくらいまでしか与える
ことは出来ないのです。
 だから、私は相談事に乗るとまずは話を聞いて、その
上でこんな考え方はどうだろう、こういう対処の仕方が
あるよ、と伝えて、最後はポンと背中を叩いてあげます。
 今の時点で、その人にできる最良の道が見つかるよう
に──がんばれ、と。

 長らくのお付き合いありがとうございました。
 最近、いろいろと考えるところがあり、柄にもなく大
真面目モードで自分の思っていることを書かせていただ
きました。
 明日からは通常モードに戻ると思いますので、よろし
ければまた覗いてみてくださいね。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

白衣の天使 応援バナー
キャラメルボックス公演情報
 
on Twitter
FC2カウンター
PROFILE

佐々宮ちるだ(Tilde SASAMIYA)

  • Author:佐々宮ちるだ(Tilde SASAMIYA)
  • 19XX年埼玉県出身。おひつじ座・O型・ゲームやアニメのノベル、シナリオを書きながらゆるゆると生きてます。商業誌で漫画は描いておりません(苦笑)これまで手がけてきた作品についてはこちらをご覧くださいませ。小説およびシナリオ、企画などのお仕事を広く承っております。ご依頼、ご相談などはstargazer★myad.jp(★をアットマークにしてください)までよろしくお願いします。
    ※現在、2017年初夏以降のライトノベル・ゲームシナリオなどのお仕事を募集中です。
     サンプルテキストなど用意しております。上記アドレスまでお気軽にご相談ください。
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
■おしながき■
最近のコメント
カテゴリー
リンク
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。